2014年8月5日火曜日

Sublime Text 2でTeXを使う (Ubuntu 14.04 LTS版)


こんにちは
最近、WindowsよりもUbuntuを開いている時間が圧倒的に多くなったので、ついにUbuntuにもTeXを導入することにしました。
TeXをUbuntu14.04LTSに導入する手順は以下の記事にプログラム担当のAさんが書いてくれていますのでそちらを参照して行いました。
 Ubuntu14.04LTSにemacsのためのTeXの日本語環境を整える
いつもTeXでレポートを書くのですが、そこで必要になってくるのがエディタです。 Aさんはemacsを使って書いていますが、私はSublime Textに恋しているのです。
そこでUbuntu環境でもSublime Text 2を使ってTeXをコンパイルしたくなったのでその方法を記事にします。


前準備

今回、動作を確認した環境は
Ubuntu14.04LTS日本語Remix(3.13.0-30-generic)
Sublime Text 2 Version 2.0.2, Build 2221

Sublime Text 2に関してはPackage Controlが導入されていることが前提です。


手順1

こちらを参照して”YaTeXのインストール”の手順にいく前までの操作を行ってください。
私が導入した時にはTeXLive2014がリリースされておりましたので、その点注意が必要でした。


手順2

手順1が終わったら、 Sublime Text 2の設定です。
「Shift+Ctrl+P」でコマンドパレットを呼び出し、Package Control: Install Packageと入力してください。


このあとLaTeXToolsと入力し、LaTeXToolsをインストールします。以下のメッセージが出たら成功です。


次に「Shift+Ctrl+P」でコマンドパレットを呼び出し、「LaTexTools: Reconfigure and migrate setting」と入力します。


入力してEnterしたあと、成功したよ!のメッセージウィンドウが出ればOKです。



手順3

ここから重要な作業になります。
Sublime Textのメニューの「Preference」の項目から「Browse Package…」を選択し
LaTeXTools→builders→traditionalBuilder.pyを開きます。
この操作はターミナルからサッっと行ってもいいです。
ファイルの場所は「~/.config/sublime-text-2/Packages/LaTeXTools/builders/traditionalBuilder.py」
でした。
このファイルの18から20行目のコード

DEFAULT_COMMAND_LATEXMK = ["latexmk", "-cd",
    "-e", "$pdflatex = '%E -interaction=nonstopmode -synctex=1 %S %O'",
    "-f", "-pdf"]

をコメントアウト(該当箇所を選択したあとCtrl+/)し、以下の記述を追加する

DEFAULT_COMMAND_LATEXMK = ["latexmk", "-cd",
     "-e", "$latex = 'uplatex %O -interaction=nonstopmode -synctex=1 %S'",
     "-e", "$biber = 'biber %O --bblencoding=utf8 -u -U --output_safechars %B'",
     "-e", "$bibtex = 'upbibtex %O %B'",
     "-e", "$makeindex = 'makeindex %O -o %D %S'",
     "-e", "$dvipdf = 'dvipdfmx %O -o %D %S'",
     "-f", "-norc", "-gg", "-pdfdvi"]

次にホームディレクトリ直下に「.latexmkrc」というファイルを作成し、下のおまじないを記述。
これはUbuntu14.04LTSにemacsのためのTeXの日本語環境を整えるで紹介されている記述と共通です。

$latex = $latex='platex -kanji=utf8 -guess-input-enc -synctex=1 -interaction=nonstopmode %S';
$bibtex = 'jbibtex';
$dvipdf = $dvipdf='dvipdfmx -f ptex-ipaex.map %S';
$dvips = 'pdvips';
$dvi_previewer = 'start xdvi';
$pdf_previewer = 'start evince';
$pdf_mode = 3;

ここまでできたら設定は以上です。


確認

例のごとくテスト用のTeXファイルを作成します。以下のような文章で「test.tex」としてファイルを保存し、「Ctrl+B」でコンパイルします。

\documentclass{jsarticle}
\begin{document}
English

日本語

余弦定理
\begin{eqnarray}
f(x)  =  \sin(x)
\end{eqnarray}
\end{document}


TraditionalBuilder: Invoking latexmk... done.
の一行が表示されれば、成功です。生成されたPDFを確認してみてください。

これでSublime Text 2を使ったTeX文書の作成は以上です。
最近はなぜかTeXの記事が多いですね...
サーキット本来の活動も後輩たちががんばっているみたいなので、そういった記事も公開されていくと思います。お楽しみに。

参考にしたサイト

みずぎわブログ様
【2014-3-12以降版】Mac Sublime Text2 or Sublime Text3 で Tex 導入の初歩からhttp://yusuke0.hatenablog.com/entry/2014/04/06/111945

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